呼吸ってすごいヮ~!
クヨクヨしはじめると、
「あっ、心が過去に引きずられてた」とか
「また未来のことを心配してた」と気づいて、
心を今に戻そう! と懸命に励んできました。
「今しかない。今がすべて…」と言い聞かせて、
目の前の今あることだけを考えよう、と努めてきました。
でもねぇ、
「今しかない」の今って、どのくらいの時間だと思います?
1分?
それとも、1秒?
あるとき、
目の前の今あることだけ考えよう、
と考えているあいだは全然今にいなかったと気づいて、
めちゃくちゃ焦ったんですね。(ーー;)
「今しかない。今がすべて…」の〝今〟は、
1分でも1秒でもなかった。
針で刺した瞬間のような時間だった。
そう、ほんの一瞬。
どんな考えも入り込むスキのない刹那だったんです。
新しい今、生まれたての今、
それが、ただ在るだけ…
それが、次から次へと生まれているだけ…
そのことが感覚でわかったんです。
もし、点のような今に心を置き続けることができれば、
心はずっと平安でしょう。
そこには、思考や感情がいっさいないから。
まったく入り込む余地がないからです。
その今は、まさに「無」です。
私がこれを感覚でとらえたのは、
息を吸って吐いた直後のほんの一瞬。
ストップモーションのように現実が静止して、
「時間のない空間」に放り込まれたようになりました。
刹那を言葉で表現するのはむずかしいんですが・・・(+_+)
まあ、そんなような体験があって、
それからは呼吸をするとき、その点を意識すると、
いつでも「時間のない空間」を自覚できるようになりました。
私はおもしろくなって、
この呼吸を連続させられるかどうかが
「無」の状態を保てるかどうかだ、とチャレンジしています。
というか、
チャンレンジしたくなるんですョ。
なぜなら、どんなに心が波立っていても、
そこに着地すると、シーンと静かになるから。
一瞬で、心に平安がよみがえって、
これが本来の私たちの状態なんだとわかります。
常日ごろ、私たちを混乱させるものは
思考の力なんですね。
「思考するとき=自我が立ち現れるとき」だから。
自我は、問題を探してあおるのが仕事なので、
思考の力は必要なときだけ使うようにしよう、
と改めて思いました。
毎瞬生み出される〝新しい今〟にいれば、
心は静寂です。
この新しい今を見逃さないことがとても大事。
それにしても、
呼吸ってすごいですね。
まさに、宇宙と人間をつなぐツール。
点はそのゲイトだと納得!
あなどれませんョ。
一日に数えきれない呼吸をする私たちですから、
そのうちの何回かでも、
息を吐き切ったときの静寂に心を置いて、
何が起こるか試してみませんか? (^^♪
『今』という今なるときは なかりけり
『ま』のとき来れば『い』のときは去る
ーー禅師の言葉ーー