些細な出来事
ゆりりんの日常をもっと書いて、というリクエストをいただきました。
おー、そんなどうでもいいようなことも読んでいただけるとは、
うれしいですねぇ。
というわけで、今日は些細な出来事を。。。
最近の我が家のニュースは、ヤモリが侵入したことです。
ん、やっぱりくだらない?
まあまあ、もう少しお付き合いください。
私は町育ちなので、これまでヤモリと一緒に暮らしたことがありません。
もちろん飼ったことも。
てか、ヤモリとイモリの区別もつかない。(>_<)
沖縄では、ヤモリが家にいてもだれも驚かないし、気にもかけません。
ごくふつうの出来事。
しかし、私にとっては事件なのです。
ここはマンションの4階。高いところなんですよ!
にもかかわらず、侵入は今回で2度目。
初体験は、忘れもしない引っ越し当日。
荷物を運び入れる間、ドアも窓も開けっ放しだったため、
知らないうちに3匹も入っていた!
そのうちの一匹は大きくて、10センチくらい。
あとの2匹は、夫は「ベイビー」と呼んでいた。
どうも、あの手の生きものが好きらしい……(-_-;)
彼らが夜行性と知ったのは、その夜。
灯りを消してシーンとなった部屋に、鳴り響く「キュン、キュン、キュン」
びっくりして飛び起きた私に、夫は、
「ヤモリだ!かわいい~!!」と微笑み、灯りをつけて探しはじめたのです。
以下、ふたりの会話。
「やだやだ、ヤモリもイモリも好きじゃない!」
「一緒にするなよ。ヤモリは爬虫類で、イモリは両生類なんだ」
「…はあ?」
「嫌いな人はみんな一緒にするけど、ぜんぜん違うんだって!
ヤモリはね、蚊やゴキブリを食べて家を守ってくれるんだよ」
「お、ゴキブリを食べる?……なんか…鳴き声がたのもしく聞こえてきた」
さっそく調べてみると、
ヤモリ(家守)は「神様の使い」とも言われ、
火事などの災から家を守ってくれるということが判明。
ふーん、いい奴だったんだ・・・
となると、人間ってゲンキンなものですねぇ。
はい、私のことです。
急に、ヤモチャンとか呼んじゃって、
ゴキのことよろしくね、なんてお願いしちゃったりして・・・
数日滞在して、いつのまにか出ていった3匹のヤモリ。
ところが一昨日、電気設備点検中にスルスルッと新顔が入ってきたんです。
正直、顔は新顔かどうかわかりませんでしたが、姿はバッチリ見ました。
でも、
そいつ、夜になっても鳴かないんです。
なんだか心配になって、どうしたんだろう、どうしたんだろう、と気になって…
ヤモリに親しみを抱いている自分がおかしくて、
クスクス笑ってしまいました。
味方だと思うと、好きになり、
益がないと思うと、毛嫌いする。
人間の心は、どこまでいっても身勝手なものよネ~~
もともと彼らが住んでいた原っぱに、
コンクリートの建物をこしらえて鍵なんぞかけて、
「私の家だから入らないで」というんだから、
考えてみれば、ずいぶん虫のいい話よネ~~
それなことを思いつつ、
いいよ、いいよ、ありのままの生身の人間でいいよ。
感情は、行き過ぎる雲のようなものだから、
今日はこんな感情を味わったぞー、
で、オワリ!